こんにちは、海とロードバイクの組み合わせはいいですよね!綾祢です。
Google Geminiに新しい画像モデル「Nano Banana 2」が登場しました。
“雰囲気を一変させる”“スタイルを数秒で適用”──
公式の説明を読んでいると、どうやらこれは単なる画像生成ではなく、編集にも強そう。
ということで。
沖縄の海+赤いロードバイクという、わたしの旅写真を素材に、
がっつり世界観を編集してみることにしました。
整うのか。
壊れるのか。
それとも、物語になるのか。
Nano Banana 2とは?
Nano Banana 2は、Geminiのツールメニュー「🍌画像を作成」から利用できます。 モデルは「Fast」「Thinking」「Pro」の3種類。
触ってみた印象では、
- Fast:スピード重視
- Thinking:やや粘る
- Pro:仕上がり重視
といった住み分けがあるようです。
公式ページでは、
- 雰囲気を一変させる
- カメラアングルを調整する
- フォーカスを変える
- 参照画像の質感・色を適用する
- サイズを自在に変更する
といった編集機能が紹介されています。
また、生成画像にはSynthIDによる透かし(不可視+可視)が入ります。
これはAI生成物であることを識別するための技術です。
つまり、ただの“おもちゃ”ではなく、公開前提の設計思想。
さて、実際どうなんでしょう?
同一写真で4パターン検証
素材は固定で、沖縄の青い海と赤いロードバイク。
これを4方向に振ってみました。
- 近未来SF版
- 夕焼け映画版
- 水彩画アート版
- 異世界ファンタジー版
4パターンの検証詳細
① 近未来SF版
仕上がり
空がドラマチックに再構成され、 海は発光気味。 遠景には未来都市の気配。
私の知っている沖縄感が消えました。
良かった点
- 光の演出が非常に強い
- 色彩設計が大胆
- 一気に“物語”が立ち上がる
気になった点
石壁に文字や刻印を入れたがる傾向がある感じがしました。
ハッシュタグのような文字が出現しました。
演出としては面白いですが、 自然な写真として残したい場合は調整が必要です。
総評
SF方向はかなり得意そうです。
現実を整えるより、世界を再構築する感じがします。

プロンプト
この写真を近未来SF映画のワンシーンのように再構成してください。
空をドラマチックな雲と光に変え、遠景に未来都市のシルエットをうっすら追加。
海はエメラルドとネオンブルーの混ざる幻想的な色に。
赤いロードバイクはメタリックな質感に強調。
全体は映画のポスターのようなシネマティックな色調。
文字は追加しない。
② 夕焼け映画版
仕上がり
時間帯がスライド。
ゴールデンアワーの光が入り、旅情が増しました。
良かった点
- 情緒が自然に足される
- 元写真との距離感がちょうどいい
気になった点
劇的変化というより“良い補正”。
強烈な個性はやや控えめと感じました。
総評
演出を足す方向には強い。
自然補正AIというより、雰囲気の編集には向いてそう。

プロンプト
この写真を夕暮れのゴールデンアワーに変更してください。
太陽は低く、長い影を落とす。
空はオレンジから紫へのグラデーション。
海は暖色寄りに反射。
少しフィルム粒子を加え、シネマ風に。
文字やロゴは追加しない。
③ 水彩画アート版
仕上がり
写真が絵になります。 にじみと余白。
良かった点
- 保存したくなるビジュアル
- 世界観が柔らかい
- 結構好き
気になった点
細部は曖昧になります。
自転車パーツのシャープさは薄れました。
総評
スタイル適用はかなり安定。
“質感を移植する”のが上手と思いました。

プロンプト
この写真を夕暮れのゴールデンアワーに変更してください。
太陽は低く、長い影を落とす。
空はオレンジから紫へのグラデーション。
海は暖色寄りに反射。
少しフィルム粒子を加え、シネマ風に。
文字やロゴは追加しない。
④ 異世界ファンタジー版
仕上がり
完全に別世界。 光の粒子、紋章、神話的空気。
良かった点
- 世界観構築力が強い
- キービジュアル向き
- 色の組み立てが巧み
気になった点
リアリティは消えます。 刻印癖も出やすい。
総評
SFと同様、ファンタジーも得意分野。

プロンプト
この写真をファンタジー世界の風景に再構築してください。
海は空に浮かぶ光の粒を反射。
雲の隙間から神秘的な光。
遠景は幻想的な島に変換。
赤いロードバイクは冒険者の乗り物のように少し装飾。
リアル寄りではなく幻想寄り。
文字は追加しない。
比較表
| パターン | 世界観変化 | 光と色の再構成 | SNS向き | 作品性 | 元写真の保持 |
|---|---|---|---|---|---|
| 近未来SF版 | ★★★★★ | ★★★★★ | ◎ | ◎ | △ |
| 夕焼け映画版 | ★★★ | ★★★★ | ○ | ○ | ○ |
| 水彩画アート版 | ★★★★ | ★★★ | ○ | ◎ | △ |
| 異世界ファンタジー版 | ★★★★★ | ★★★★★ | ◎ | ◎ | × |
見えてきたこと
4パターン並べてみて感じたのは、 Nano Banana 2は写真補正より、世界観を編集するような加工が得意そうだ、ということ。
光を作り直し、 色を組み替え、 物語を足す。
整えるというより、書き換える。
特にSFやファンタジー方向は強い印象です。
弱点とクセ
1) 自然な補正だけだと個性が出にくい
露出や透明感を上げる、といった“普通の補正”もできるのですが、
それだけだと「AIを使った意味」が薄く感じることがありました。
2) 石壁に文字・刻印を入れたがる(刻印癖)
触っていて「あ、ここは特徴が出るな」と思ったポイントがこれでした。
石壁や人工物を見ると、ハッシュタグ、銘、紋章っぽいものを入れたくなる傾向があるようです。
意図して使えば面白い。
旅の記録をそのまま残す用途というよりは、世界観を足したいときに向いていそうです。
ちなみに、不要な映り込みを軽く整理する、といった編集は比較的スムーズにできました。
3) “写真の正しさ”を守りたいときは向き不向きが出る
世界観変更が強いぶん、
「現実そのまま」を維持したいときは、別のツールの方が合うケースもありそう。
Nano Banana 2 が強そうなところ
今回の4パターンを並べてみて強く感じたのは、
Nano Banana 2は「写真を整える」よりも、
- 光の方向性を作り直す
- 色彩のルールを組み替える
- 物語っぽい空気を足す
といった方向にぐっと舵を切る感じが強いな、と感じました。
公式ページでも「雰囲気を一変」「アングル調整」「フォーカス調整」「スタイル適用」など、編集に寄った説明が中心です。
その通りで、“写真補正ツール”というより“世界観の編集”に向いているように見えました。
どう使うとよさそう?
① 旅写真を“物語”にする
同じ写真でも、
SFに寄せるか、ファンタジーに寄せるかで、ストーリーが変わります。
旅の記憶を“作品”として残したいときに向いていそうです。
② イベント告知やサムネに使う
「現実の写真」→「世界観があるビジュアル」への変換が速いので、
告知画像やOGP、サムネの素材づくりに相性が良さそうです。
③ 参照画像を使って“統一感”を出す
スタイル適用が強いので、
シリーズ記事や投稿で“見た目のルール”を揃えたいときにも使えそうです。
④ サイズ変更で投稿先を変える
1枚のビジュアルを、投稿先に合わせてサイズ調整する……という公式の方向性は、
ブログ・X・サムネの作り分けに地味に効きます。
⑤ OGPやバナー制作にも使える
最後に、OGP用の横長バナーとして文字入れまで試してみました。
レイアウト・安全余白・刻印禁止・オブジェクト追加禁止まで具体的に明示すると、かなり安定して仕上げてくれます。
「世界観を壊さずに文字だけを載せる」という指示にも素直に応えてくれました。
刻印が出やすい印象はありましたが、そこを先に伝えておくと、思ったより素直に整ってくれました。
ここまでくると、写真編集というより、デザイン作業の補助ツールとしても十分実用的に感じます。

まとめ
沖縄の海は、沖縄の海のままで十分きれい。
これは本当にそう思います。
Nano Banana 2が登場したので試してみましたが、触ってみて感じが見えてきました。
これは、整えるAIというより、世界観を再設計することが得意なAIツールなのかもしれません。
そのまま美しい写真を眺めるのもいい。
でも、別の物語に変換するのもまた面白い。
さて。
次はどの写真で遊ぼうかな?
旅とAI、まだまだ実験は続きます✨

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